【完】俺色の君




「キャーー!!」


美宇の声が耳をつんざく。



辺りは一瞬で海になった。



「美宇!」

「美宇ちゃん!」



二人は急いで美宇のもとへ駆け寄って行った。



でも、俺はただ呆然と見ているだけだった。







その、事件のせいで美宇は水に触れることはできなくなった。



そして、それから一年後、俺は美宇からの告白の返事をした。



「これから、美宇をずっと守ってやる。」






あの日の苦い思い出。




だから…


夢とは付き合えない。



俺には美宇がいるから…。