「俺、アイス買ってくるけど蘭も行く?」



純一はソファから立ち上がると黒いパーカーを羽織った。



「俺はいい。哲と夢の分を買ってきてやって。」


「私はいいよ...。」



ちょっと遠慮気味に言ったけど実は食べたかったりする。



「夢、いいんだよ。住まわせてもらってるんだから。」



純一は優しく微笑んだ。


「ありがとう。」



護衛なんていうからどうなるかと思ったけど意外と安心。


「いってらっしゃい。」


蘭はひらひらと手を振った。



私はこの後何が起こるかなんて知る由もなかったんだ。