【完】俺色の君




「しかも、二回もフられたのか…。」



「悪かったわね…」


私だって傷ついたんだから…



「こんなに可愛い子をフルなんてね…」


可愛い…?



「私が…!?」



ナイナイ。


「そうだよ。自覚してなかった?」


「自覚も何も可愛くないし…」


私は口を尖らせた。


「…でもその美宇も可愛いのね…」


そうなんだよ…


「まあ、力になれることがあれば言って!」


「うん。」



私は少しだけ気持ちが軽くなった。