純一サイド 「よし!始めるよ!」 俺は片手にハサミ、片手にクシを持った。 久しぶりの学校でこんなチリチリの髪で行かせるのはかわいそうだ。 「純一、よろしくね…。」 夢は前に向いていた顔をむけて振り返った。 哲は雑誌を読んでいる。 蘭は生徒会長の資料まとめ。 でも二人とも確実に俺らの方を気にしている。 哲はともかく、蘭まで… だから俺は蘭に聞こえる少し大きい声でこういった。 「もちろん、世界一可愛くしてやるよ。…俺が」 蘭の眉がピクリと動いたのを俺は見逃さなかった。