【完】俺色の君




「ねえ、蘭。あの日蘭は私は蘭にすきって言い寄ってくる女の子の一人って言ったよね?」



私は蘭の唇が離れた後、思い切って聞いてみた。



「....ああ。」



蘭は小首をかしげてはてなマークを浮かべる。



「今でも?そのうちの一人にしか見てくれないの?....何でキスするの?」



「.....夢。」



私は蘭が好き。


誰にも取られたくない。



「蘭は誰にでもキスするの?私は...誰にもはしないよ?」



早口で涙があふれないようにいった。



蘭は私が隠している涙に気づいていますか?