【完】俺色の君



「髪、こげたな...。」



「いいよ、どうせこんなきれいな髪私には似合わないから。」



でも、お母さんの自慢の髪...。



「...可愛い。」




「...。蘭。」



気持ちにこたえてくれないのにそんな期待させるようなこと言わないでよ...。



「キス、していいか?」




蘭はいつもより色のある瞳でいった。


好きな人にそういわれて断る女の子がどこにいますか。



「....うん。」




私の言葉で重なった蘭の唇。


甘くて、うれしくて...。



でも、とっても切ないの...。