【完】俺色の君




「うん。嘘。」


は―


「はぁぁあ!?」


嘘つかないでよ!


「よし。元気はあるな!とりあえず、これ食え。」


目の前に出された湯気のたつシチュー。


「美味しそう。誰が作ったの?」


私が言うと蘭の顔が赤くなった。


「まさか、蘭?」


「悪いか。」


悪くない。

嬉しいに決まってる。


でも…私がこんなに思っても蘭の好きな人は未宇なんだ。


でも…私は蘭の優しさに甘えたい。