哲side


それは学校の帰り道のことだった。


蘭は生徒会長で居残り、純一は図書館で勉強。


ってことで今は夢と二人きり。


「哲…。なんかつらそうな顔してない?」

夢にそう言われ、慌てて笑顔を作る。


「ううん。何でもないし。今日の夕ご飯何?」


「今日は、キムチ鍋!スタミナ満点だよ…!」


俺はどう頑張っても夢の笑顔には叶わない。


俺も蘭や純一ほどじゃないけど結構モテる。


でも…一目惚れしたから、夢に。


それ以外誰とも付き合えない。