【完】俺色の君



俺は自分の部屋に荷物を置いてベッドに腰掛けた。


「はあ…。」


夢とのデートのはずが未宇が現れたせいで台無し。

夢は気にしてないように笑ったけど…。

辛いよな…。


ていうか、俺のこと好きだったのか。


それを聞いて哲に嫉妬した自分が馬鹿らしく思えた。


でも…俺。

嬉しかったんだ。


久しぶりに嬉しいと思えた。


でも…俺には未宇がいるから。

「くそっ!」


その辺にあったサッカーボールを蹴り飛ばした。