【完】俺色の君



蘭side

「ただいま。」


結局、4時位に帰宅した。

「んー!意外に早いね…。」


哲がリビングから顔を覗かせた。


「二人とも楽しかった?」


哲の言葉でリビングに向かって歩いていた夢の足がピタリと止まった。


顔をみると一瞬寂しい顔をした。


でも、急にまたいつもの笑顔に戻った。

「うん!ケーキ食べたんだよ。」


ごめんな…夢。