【完】俺色の君



「蘭、これから未宇と遊ぼ~!」


未宇は蘭の腕にぎゅっとしがみついた。

痛い…

胸がズキズキ痛む。

蘭はなんて言うんだろう。


私は蘭の言葉を待った。

蘭はまだ無表情のままだった。



「今、夢とデートしてるの。分かる?」



嬉しかった、素直に…。

でも、彼女の前でそんなことしていいの?

蘭は何を考えているの?