【完】俺色の君



「あんたじゃない。蘭だ。」



私を見据えるようなまっすぐな瞳。



茶色がかった髪がさらっと揺れた。



「蘭...。ま、とりあえず人の話しは最後まで聞く。いいね?」



「母さんみたい...。」


ふっと笑みをこぼした。



イケメンだからときめくのは仕方がない。



「あー!蘭だけずるい!俺も哲ってよんでよ!」


「ん。哲、よろしく。」



私が呼ぶと顔を赤らめた哲。


「俺は、純一でいいよ。夢?」


純一...ね?

ぴったりかも。