「蘭ー!行くよ。」 あの日から今日まで少しずつ関係を取り戻した私たち。 私は白色のコットンワンピースにピンクのお気に入りのカーデを羽織った。 「ああ。」 蘭が無愛想なのはもともとだからね。 「いいな。蘭だけ。」 哲はまだぶつぶつ文句を言った。 「夢が選んだんだからしょうがないでしょ。」 純一は手を振って見送ってくれた。