月夜の訪問者

「何でも無いわ
こんな破廉恥な人、ほっときましょ!」

私は、和泉に着いて先を急ぐ。

「口付けで破廉恥とは、今時珍しい純粋さだな」

と、雅
アンタと一緒にしないでよね!




食堂に行くと、先に来てたお父様が立つ

あっ
早く座らないと、お父様が座れないのね!
しかも、食事もレディーファースト
私が食べないと、お父様も食べられないとゆう

レディーファーストって大変だわ


私が腰を下ろすと、やっとお父様の食事も、開始された。

「友理さん、お食事上手になりましたね」


と、褒めてくれるお父様。

「有り難うございます。
あっ、今日は雅さんを私に付けて頂いて
お仕事、大変じゃ有りませんでしたか?」

余計な事をと、言いたい所だが
ぐっと堪えて、お礼を言う。

「良いんですよ
最近じゃあ、全部を雅に任せていたので
久しぶりに仕事しました。」

と、笑顔なお父様

「そうなんですか」

私も作り笑顔で返答する。
なるほど
雅、もしくはお父様が居れば、仕事に支障は無いのね。