「なるはずないものを、ずっと待てるなんて、馬鹿だわ
一週間で良いじゃない」

一週間も有れば、麗香さんを口説けるでしょ

まぁ、麗香さんがおちるとは、思わないけどね。

「一週間か、解った。
直ぐに夢中にさせてやるさ」

と、強気な雅
何処からそんな自信が来るんだか

というか、私を夢中にさせない方が好都合なくせに

コンコン

睨み合う私達の間に転がりこむノック音

「雅様、友理様、夕食の準備が整いました。」

と、和泉の声

「解った」

返事をし、部屋から出て行く雅
癪だが、私も着いていく形になる。

仕方ない、目的地は同じだ。

背に腹は変えられないって、こう言う事を言うのね。











食堂に着くと、見知らぬ伯父さんが
雅のお父さんかしら
威厳が有りそうだわ

「貴方が友理さんですね」

と、伯父さん

「はい」

慌てて返事する。

「友理、立ってないで座れ」

と、雅に言われ、思わず睨む。
何でこの人、いちいち命令口調なの?

「友理さん、どうぞ腰かけて
家族になるのだから緊張しないで」

と、優しく言ってくれる伯父さん