「今日、今なぜ私たちがいたかというところから話したほうがいいかな」
深青は優奈のほうを見ると優奈は頷く。
「私たち、今日、化学室で爆発が起きたでしょ? そのことを調べるために今まで学校にいたの。化学室だけじゃない。植木鉢の件もね」
「植木鉢~?」
大也とみゆきが2人同時に顔を傾げるのを見て、予想通りの反応に深青は少し笑う。
「うん。たぶん、気づいてなかったんじゃないかな。あの植木鉢は2人のうちのどちらかを狙っていた。だから、それを調べにね」
大也とみゆきが驚いた表情でこちらを見るのがわかる。
それだけ、彼らにはわかっていないのだ。
「どういうことだよ。どうして、俺たちが………」
動揺している大也に追い討ちをかけるようだが深青はその先を続けた。
言いづらかったが言わないわけにはいかないのだ。
「でも、今のではっきりしたの。狙われたのは正木くんだって。みゆきちゃんはただ一緒にいたから巻き添えくっただけ」
「なんだよ、それ。俺が? 俺がどうして狙われなくちゃいけないんだよ」
深青に飛びかかりそうになる大也をみゆきが必死に止める。
「それは私にもわからない。だから、知りたいの。正木くん。何かなかった? 自分でも知らないうちに変なことがあったとか見たとか………」
大也が興奮しているのも気にかけず深青はただ淡々と真実だけを話す。


