一騒動が起き、消防車までくる事態となったのだが意外と被害は少なく第1化学室と準備室だけが焼けただけで済んだ。


しかし、どうして事件が起きたのかという実況検分があるため、全校生徒は登校しただけですぐに帰らされ、念のため明日も臨時休校となった。








 「本当、今日のは一体なんだったわけ?」


優奈はコーヒーをすすりながらベッドに座る。




早くの帰宅のため深青は優奈のうちで遊んで帰ることになった。


と、いうか強引に優奈が深青を連れ帰ったのだが………。


「うん………」


浮かない顔でコーヒーを飲む深青。


「で? 何かわかったの?」


真剣な目で見つめられ深青はゆっくりとマグカップを机に置いた。


「ただの事件じゃないかもしれない。普通なら警察に任せるだけでいいと思うんだけど………」


「遠まわしに言わないでよ。何が起こってるの? 本当のこと言って」


ベッドに座っていた優奈はコップを机に置き、身を乗り出してくる。


「見えた………。霊気が」


「爆発が起こったときもそんなこと言ってたわね」


「それだけじゃない。あの植木鉢が落ちてきた時も!」


「はあ? どうして? あれこそ、ただの偶然じゃないの?」