「はあ。深青、大丈夫かな?」


優奈は大きくため息をつき、天井を見る。


天井になにが映っているわけでもないのに優奈はまるで誰かがそこにいるように話す。


「やっぱり、心配だ。あの子、ぼーっとしてるし………。今からでも行こうかな」


そう言うとガバッと勢いよく起き上がる。


しかし、一瞬行動が止まってからフラフラと枕へと頭から倒れる。


「駄目か。熱なんて生まれてから1度も出たことなかったのに。どうして、こんな時に限って! くそっ!」


優奈は枕を壁に投げつける。






バタン!






枕を投げたことによって音を立てて写真たてが倒れた。




優奈はフラフラする体をゆっくりと起こしてベッドの上をゆっくりと這いながら写真たてをおこす。




そこには小学生の低学年ぐらいの女の子が2人ともう1人男の子がいた。