自分の力とはなんだろう。 この問いを深青は子供の頃から何度も何度も考えていた。 何度考えても答えはでなくて、やっと答えかもしれないと思うものを見つけて、また悩んだ。 そんな考えに父は答えを出してくれたのかもしれない。 自分の死と引き換えに………。 そして、この鈴をくれた少年、綺羅もまた教えてくれた。 だけど、それはあまりにも一瞬で深青はあれは夢だったのではないかと思うことがある。