「それにしてもさ、私、聞きたかったんだけど、正木が深青と間違えたよく似た人ってどんな人なの?」


優奈と深青は駅に向かい、駅を通った先に家がある大也とみゆきは4人一緒に帰っていた。


そんな時、急に思い出したように優奈は急に大也に問いかける。


「え?」


一瞬たじろぐ大也だが、すかさずみゆきも「あたしも聞きたい」と言い出した。


「そもそも、どういう知り合いなわけ?」


ずっと聞きたかったのだろう。


みゆきはここぞとばかりに大也を攻める。


「いや、別に知り合いというわけじゃ………」


大也はそう言いながら、ちらりと深青のほうを見る。


その視線を感じ深青も大也のほうへと顔を向ける。


「知り合いじゃないって、じゃあどういう関係?」


なおもみゆきの追及は続く。


「どういう………って」


大也はどんどんしどろもどろとなってくる。


「もう! はっきりしなさいよ!」


「なになに? もしかして、話せないような関係?」


みゆきが怒り出したのを見て優奈も話の中へと入る。


2人から攻められ大也は観念したのかため息をつく。