(高校かぁ。15。今年で16)



深青はゆっくりと目を閉じ、足を止め夕日の光を感じる。




ちりんちりん。




止まった拍子に鞄につけていた鈴が鳴る。




その音色に耳を傾けながら深青は側にあった窓ガラスに文字を書く。




深青は周りを見回してから文字を書いた場所にそっと息を吹きかけた。




するとそこから白い光を放った鳥たちが数羽現れ、空へと飛び立っていく。


それを見送ってから深青は小走りで図書室へと向かっていった。