「だから………、みんなで………」


「どうして? さっきはダメって………」


優奈は深青に詰め寄る。


「だって、私と一緒にいたことがバレてるなら余計に危ないと思わない? 私がいない間に襲われる危険もあるだろうから」


3人ともその考えは失念していたのだろう。


呆気に取られた顔をしている。


「だから、一緒にいたほうが守れるし、私も安心だから」


「………そうね。わかったわ。私も深青と一緒のほうが安心だわ」


優奈はあっさりと了承する。


だが、みゆきと大也は心配そうな顔を深青と優奈に向ける。


「本当に大丈夫なのか? 行くだけでもお前の足で纏いになるんじゃないか? それに………」


言いよどむ大也の後を深青が続ける。


「私の力がそこまでできるとは思わない………て?」


大也は正確に自分が思っていたことを述べられ、罰の悪そうな顔をする。


「いや………、別に………そんな………」


否定はするが、実際には思っていたので歯切れが悪い。


「いいの。いいの。そう思うのは当然だよ。………でも、相手がどんなに強力でも私は必ずあなたたちを守るから。どんなことをしてもね」


いつもとは違う深青の真剣で強い目を見て、大也はドキドキとする。


こんな時になんだが、ぼけーっとしている雰囲気の深青のこんな真剣な表情を見て、まだ違う一面があるのではないかと。


あるのなら、自分は見たいと思ってしまった。