今日から高校1年生

新しい人との出逢い
勉強に部活にそして"恋"

女の子なら誰しも思うだろう。
けれど私「朝倉 まゆり」
は皆とは少し違ってた
いや…ズレてたと言った方が妥当だろうか?

運動音痴のため部活には入らずもちろん帰宅部

みつあみに眼鏡をかけて外見は昭和の女の子みたい。
学年では常に1位だった。友達なんていない。てか必要ない。

女の子なんて得にめんどくさい。なんでいつも一緒にいるの?気を常に遣わなきゃいけないなんて疲れる。
ガヤガヤガヤ…
ヒソヒソ…

また周りがうるさい。私の事言ってるのかしら?まぁいつもの事だから構わないけど…

って…アレ?私じゃない?気づくと廊下に人だかりが出来てる?
何かしら…

「夢斗〜今日帰りにカラオケ行こうよぉ」

「えぇー!夢斗〜今日ゎ私と遊ぶんでしょ?」

またアイツか…
学校1のモテ男「神木 夢斗」
彼に落とせない女の子はいないらしい…

まぁ…アイツのお陰で私の周りは今、とても静かなんだけど…
困るのは…

ガラガラ…

夢斗「おっーはよー和馬」
和馬「はよー…朝から相変わらずスゲーな…どっから沸いてきたんだ?」

夢斗「ハハ…沸いてきたはひでーだろ?んー…自然と集まってきた」

和馬「あんまし意味変わんなくね?」

夢斗「いやっ!俺の方が優しくてイケメンだから」
和馬「そんな事誰も聞いてねーし」

和馬と呼ばれているのがアイツ(神木)の親友である「長峰 和馬」
彼もまたこの学校で知らない人はいないモテ男だ。
まぁアイツ(神木)には及ばない?らしいが…

それで何故私が困っているのかと言うと…

そう…このクラスに学校1のモテ男と学校2のモテ男がいる事…
そしてなにより…

夢斗「おはよ?朝倉さんそれともまゆりちゃん?」
そう!アイツは私の隣の席なのだ!
そのせいで毎日毎日女の子からの痛い視線…
それに気づかずに話しかけてくる…
まぁ私はガンムシなんだけど…
天然って言うかなんて言うか…

早くクラス替えがしたい。
夢斗「おはよー!って言ってるのに朝倉さん無視?僕悲しい」

「はいはい!オハヨーゴザイマスてか毎朝毎朝私に突っ掛かって来ないでくれる?」

「どうして?ただ挨拶してるだ…「それが嫌なの!」」
「まゆりちゃんつめたぁーい和馬ぁぁぁ!」

「まゆりちゃんはオメーみたいなんかより俺みたいなかっこい男の子とお話したいんだってさねっ?」

「…………もうほっといてください。」

あーぁ…またこんなに絡まれるから女の子の視線が痛いよ…私は目立たず平穏に過ごしたいのに…

何?あの女!せっかく夢斗と和馬が話かけてるのに!!てか本当ダサい!ナニあれ?
きもーい

はいはい…聞こえてますよ。てかいちいち言われなくても自覚してるし…