「おーい、お二人さん?何ボーっとしてんの?」



永見くんの声で気付く。


わたしめっちゃ回想モードに入ってた!



チラッと千鶴ちゃんの方を見ると
千鶴ちゃんもそのときのことを思い出していたのだろう。


わたしにニヤッて顔をしてきた。



「で、なんで2人はいつも一緒?もしかして…デキてんの?」


「なわけあるかっ!!俺が着いてないとトロい結弦ちゃんは遅刻常習犯になっちまうからだよ!あ、着いたぞ!」



ちょうど、高校の最寄の駅に着いていた―。