幼なじみに恋をした

 「ふわぁーーっ!」
 時計を見ると、朝の6時だった。
 昨日、あのまま寝ちゃったんだ..
 私は、お風呂に入って学校に行く支度をした。

 
 「起立。礼ー」
 「今日は、転校生を紹介する」
 ん?転校生?
 今の時期、珍しいなぁ..
 
 「じゃぁ、入ってー」
 
 カツカツ...
 「アメリカから転校してきた、高橋勇太です。
 よろしく」
 
 ...かっこいいなぁー
 髪は茶髪、まつげは長くてすっごくかっこいい。
 それに笑顔がかわいいー。

 ほら。やっぱり。
 クラスの女子が騒ぎ出した。
 「勇太くんかっこいいねー」
 「英語しゃべれるー?」

 いつの間にか勇太くんは席に着いていて、勇太くんのまわりには女子が群がっている。

 「亜恋ー。勇太くん、すっごい人だかりだねー」
 「だねー。他のクラスの子も来るんじゃない?」
 ...あれ?勇太?も...もしかして...!?

 「花音...あの人ゆ...勇ちゃんかもー!」
 「うっそ。凄い偶然じゃん!?」
 「でもほんとかわかんないけどね。
 大体、名字『高橋』だったか覚えてないし。」
 「そっかー。じゃぁ、違うかもね?
 でも、あとで話しかけてみなよ」
 
 そして、時間は過ぎ、お昼になっていた。
 
 「花音、お弁当食べよっ!」
 「あ、ごめん。今日大地が一緒に食べようって言っててさ...
 ごめんね」
 
 そう言って、花音は大地くんのことに行ってしまった。
 大地くんは、花音の彼氏で私はよく見たことないけど、かっこよくて優しいんだって。
 で、花音が大好き。
 
 でも残念だなぁー。
 今日は一人で食べるしかないか。
 
 パクッ―
 一人で弁当を食べていた頃。

 「お前、椎名亜恋だろ」
 そう言ったのは、高橋くんだった...。