「勇ちゃん、いっしょにかえろうよー」

 「おれはお前とはかえんないって、なんかいもいってるだろ。
 他の人とかえれよ!」

 「うっ...うぇぇぇーんっ」

 「あぁ、もう...」

 -ちゅっ-

 静かに響いたリップ音。

 びっくりして声が出なかった。

 「...今日だけだからな!」

 そう言ったあなたは、優しく私の手を取って一緒に帰ってくれた...。

 あなたは今、どこにいるのかな?

 私のこと、覚えてるかな?

 いつもあなたのことを考えてしまう...