『僕は、立派な電子警察官になれたのでしょうか』



AKIの表情はあくまでも笑顔だ。

私が頑なに残した、最後の表情プログラム。



「…あぁ、お前は最期まで闘った、そして打ち勝った。…誰が何と言おうと、お前は立派な電子警察官だよ」


『博士、ありがとうございます』


「…時間だ、最期に言い残す事はあるか?」



残り、30秒…AKIは笑顔で口を開いた。












『柊博士、たとえ消去されても、僕は貴方を絶対に忘れません』












―――システムを終了します―――










"対サイバーテロ計画"が終了しました。