先生へ -君に詠む愛の歌-

その日の夜

佳央の家から帰ると

携帯に着信があった。



貴臣さんだ。



「もしもし。」



「柚那、今から
 ちょっと会える?」


「うん、大丈夫だよ。」


「じゃあ今から
 迎えにいくから
 近くなったら連絡する。」


「うん。」


それからしばらくして


貴臣さんが家にきた。


そしていつかの

海までドライブした。


たいした会話もないまま

海についた。



2人で浜辺に降りていった。



2人で立ったまま並んで

海の音を聞いていた。



どれくらいたっただろう。



貴臣さんがゆっくりと


話しはじめた。