先生へ -君に詠む愛の歌-

「ところで柚那さぁ~」


「なんですか??」


「晴れ着とか持ってる?
 田元も。」


「んー
 ママに聞いてみます。
 佳央にもあとで
 メールして聞きますけど
 どうしてですか??」


電話の向こうで先生が

考えこんでいた。


「いやな~俺も
 見たいといえば
 見たいんだけど、
 伊波が言ったんだよ。
 『サンタではなく
  着物の時期』って。
 だから初詣に
 柚那たちを誘って
 晴れ着を着せろって
 リクエストかと・・・」


「壬生先生じゃないんだから
 伊波先生はそんなこと
 言わないですよぉ~(笑)」


「なんだと?(笑)
 けど、たしかに
 伊波が言うような
 ことじゃないよな~
 晴れ着姿がみたい
 とかって・・・」


「あ・・・」


伊波先生からもらった

テディベアが目に入る。


「ん?どうした??」


「先生ちょっと待ってて
 下さい!」

「え?ちょ・・」


私は携帯電話を投げ出して

テディベアの着ていた

サンタの上の服を

脱がせた。



半分に折られたカードが

ズボンに挟まれて

止まっている状態に

なっている。


カードを手にとって


中をそっと開いてみる・・・



あ・・・


伊波先生・・・




私の目が涙でうるむ・・・


携帯電話を手に取った。


「おまたせしました。
 壬生先生・・・
 次はいつ会えますか?
 できれば年が明ける前に
 連れていって欲しいとこが
 あるんです・・・」