先生へ -君に詠む愛の歌-

*****佳央視点*****

「大丈夫??
 どこもケガしてない??」


「だ、大丈夫です!」


「で?どうしたの??
 朝から僕に会いたかった?」


「ち、違います!//」


「クククッ・・・
 そんなに激しく
 否定しなくても・・ククッ・・」


また伊波先生は笑いを堪えきれずに

笑っていた。


「そ、それより!//」


テレ隠しに先生に言った。


「なんです?」


すぐに先生もいつもの優しい伊波先生の

口調と態度に戻る。

すごく切り替え早い・・・


「ケガ人とか病気とかで
 保健室を利用したリスト
 とかってあります??」

「うん、あるよ。
 どうして??」

「生徒でそのリストから
 漏れる可能性はありますか??」

「んーおそらくないよ。」


「保健室を利用しなくても??」


「んー 利用がないのは
 ちょっと厳しいけれど・・・
 体育祭や文化祭とかの
 行事の時とか
 大きなケガや病気になれば
 なるほど漏れは少ないはずだよ。」


「今年ではなく、
 1年前の体育祭のときのリスト
 見せて欲しいんです!!」


「んー・・・。」


「ダメですか??」


伊波先生の目をじっと見つめる。


伊波先生もまたいつもの優しい目ではなく


すごく真剣な目で私を見ていた。