3人の王子とあたし



~金髪の男side~


僕は、学校にきたばかりで、

いや、日本にきたばかりと言う方が普通か。

いろんな事に興味を持っていた。

それで、学校中を歩きまわっていたら、一人の女子とぶつかった。


ソノ子は、さっきまで泣いていたのか。

目が赤くなっていた。


「あ、いたたたた……」


ウサギみたいだ。


と、僕もぶつかった反動で倒れた。

すると、ソノ子は急に僕の方を見て。

「きゃー!!?大丈夫ですか?!すみません!!」

と叫んだ。


相変わらず僕は、無言だったけど。


この子面白い。


最初は、泣きべそ顔で次は、焦ってそれで今は青ざめてる。

表情がコロコロかわる。

変なヤツ。

でも、嫌いじゃないな。


5分くらい、僕もソノ子も黙っていた。

それで、話しかけようとしたら。

『「あの・なぁ」』

と。かぶってしまった。


「クスクスクス」

僕は、思わず笑った。