私は心の中で笑った。
小さな喜びであった。

私は友達を失った。
仲良く話せる子がいなくなった。
近所の人とは元々そこまで親しくはなかった。
私の親は近所ではあまり評判は良くなかった。
なぜ私は近所の人と話せたのだろう。
理由は簡単だ。
私がその部分を補っていたからだ。
しかし、この状態はあまり長くは続かないだろう。
いずれ私の悪い噂が広まる。
そして、話されなくなる。
無視されるに違いない。
悲しいがこれは誰にも相談しなかったことが悪かった。
誰も知らないからだ。
これは神からの罰に違いないと確信した。
そして、外に出るときの服装は沈んでいった。
あまり目立ちにくい服ばかりを好むようになってしまった。
顔を隠して…。
しかし、ストレスは溜まるばかり。
だから、たまにこの服装とは逆の雰囲気の場所に行ったりしていた。
それが元々好きなことであったから。
だが、たまに学校の友達を見つけることがある。
楽しそうであった。
楽しかったあの時が懐かしく感じられた。
皆と仲良く話したり、遊んだり…。
あれは夢だったのかと思ってしまうことがある。
そう考えていると、いつの間にか泣いている。
悲しいから…?
懐かしんでいるから…?
周りには涙は見えまい。
顔を隠しているのだから。
孤独だった。
そういう時、心を痛め付ける。
いればいるほど…。
だから、その時はすぐに家に帰った。
家についたら思いっきり泣いた。
大声で泣いた。
この辛さ・苦しさを出すように。
この痛みを消し去るために。
こんな日々が続いた。
そんなある時事件が起きた。