次の日の朝、親に怒られた。
当然だ。
その日の夜は親に顔も見せずに寝てしまったのだから。
殴られた。
いつも以上に痛かった。
体ではない。
心が痛かったのだ。
できれば学校には行きたくなかった。
しかし、行かなければ親に何をされるか分からない。
怖かった。
朝食を食べたら、早めに家を出てゆっくりと学校に行った。
学校に着いた。
教室に入った。
賑やかな声が飛び交っていたのが急に静まり返った。
私を睨み始めた。
こそこそと話始めた。
きっと私の悪口ばかり言っているのだろう。
視線が痛い。
けど、無視して自分の席のところに行った。
机を見た。
そこには“うざい”“死ね”“学校に来るな”など、
いろいろな悪口がびっしりと書かさっていた。
椅子には何も書かれていない分、背もたれ部分が壊れていた。
そして、カッターで傷つけたかのような跡があった。
私は絶望した。
悲しみのあまりに頭の中が真っ白になった。
つい最近まで皆の人気者であったのに…。
今ではこのありさま。
先生は見ても見ないふりをしていた。
生徒に嫌われたくないと…。
一人一人の生徒思いの先生はこの学校にはいなかった。
また急いで学校を出た。
皆は
「逃げた!逃げた!!二度と来るんじゃねえぞ!!」
と私を指差して笑った。
その時知った。
《人には必ず裏があること。
そして、裏切りがあることを。》