永遠の愛─先生の声─

《紗弥ちゃんの妹は障がいがあるの。だから、助けてあげてね。》


 障がいがある。たったそれだけのことで、大人達は「可哀想」「大変」「何故此処にいる」などと口々に言う。



 それを見ていた紗弥は一時期は障がい者の妹がイヤで仕方なかった頃があった。
でも、妹自身はいつも笑顔を絶やさないでいた。




そして、高校3年の時に言われた「障がい者早弥(ハヤ)じゃなくて、早弥という一人の人間を見てほしい」という言葉。




その時、「障がい者」と「健常者」の違いってなんだろうって紗弥は思った。




「障がいがない」人でも苦手のことはある。
「障がいがある」ただそれだけで、色々と規制されなければならないのは何故なのか。

そして何よりも紗弥が一番不思議に思ったのは《障がいのある者(児)の教育》だった。
教育を受ける権利。それは、障がいのない者(児)も障がいのある者(児)も同じだと言うこと。



障がいのある子どもの教育について学びたい。それと同時に特別支援学校の教員になりたいと思った。


 紗弥は今、教育学部の特別支援教育科に所属している。そして、特別支援教育(障がいのある子どもの教育)の歴史とその頃の障がいのある者に対する障がいのない者の意識を卒論として行っている。



 今、紗弥は妹に感謝している。島国という他の国と直接繋がっていない日本という国。皆が同じであることが良いという考え方がある日本。
その考え方が良いのか分からないけれど、その考え方だからこそ、差別があるのだろうと思う。そして、イジメもそこから始まっていることも。

~紗弥side~