「高野先生はお前のこと信頼してるみたいだな」
「信頼してる……か。普通なんだけどな、俺にとっては」
「当たり前のことか。……障がいがある人がいることは当たり前なのにな」
「……零」



 遠い目をしている零。零は今、何を思ってそれを口にしているのだろうか。


 政府の障がいのある人に対する支援は盛んになって、バリアフリーやユニバーサルデザインの所が増えてきている。けれど、人の心はどうだ。

障がいのある人を無視し、障がいのある人が障がいのない人と同じように過ごすことの難しさが目に見えてわかる。

 人の考え方が変わることが必要なのだ。



~瑞輝side~