~瑞輝side~
6月の初め。授業後、いつものように保健室へ。
「また、瑞輝かよ。何か用か?」
「用がなかったら来たらいけないのか?」
「そうは言ってないけど、サボってるのがわかったら校長に何言われるか、わかってんのか?」
「まあまあ、堅いこと言うなって」
「堅いことじゃないけどな」
授業が始まってもうすぐ2ヶ月。今のところ、苦情はない。ほんの少しだけ、ゆっくり授業を進めたり、出来るだけ単語を口からではなく目から情報を得られるように紙の後ろに磁石をつけたのを使って、少しでも50分内に終われるように工夫している。
「あ、そうだ。土曜日空いてる?」
「空いてるけど……」
「久しぶりに映画行かねえ?」
「おっ、いいねぇ。洋画?」
「ああ。じゃあ決まりな。14時20分からの予約してとくから14時にいつもの映画館前にな」
「了解」
14時に映画館へ向かうと零が出迎えてくれた。すでにチケットを取得していて、俺は財布から自分の分を支払った。
~瑞輝side~
6月の初め。授業後、いつものように保健室へ。
「また、瑞輝かよ。何か用か?」
「用がなかったら来たらいけないのか?」
「そうは言ってないけど、サボってるのがわかったら校長に何言われるか、わかってんのか?」
「まあまあ、堅いこと言うなって」
「堅いことじゃないけどな」
授業が始まってもうすぐ2ヶ月。今のところ、苦情はない。ほんの少しだけ、ゆっくり授業を進めたり、出来るだけ単語を口からではなく目から情報を得られるように紙の後ろに磁石をつけたのを使って、少しでも50分内に終われるように工夫している。
「あ、そうだ。土曜日空いてる?」
「空いてるけど……」
「久しぶりに映画行かねえ?」
「おっ、いいねぇ。洋画?」
「ああ。じゃあ決まりな。14時20分からの予約してとくから14時にいつもの映画館前にな」
「了解」
14時に映画館へ向かうと零が出迎えてくれた。すでにチケットを取得していて、俺は財布から自分の分を支払った。
~瑞輝side~



