ニュル…


なに…この感触、気持ちワルッ。

そう思いながら、何かに触れた自分の手をマジマジと見つめた。


こ…これって、血??
だよね…


ふと、周りに視線をやると…
うっ、嘘でしょ。そこには体から沢山の血を流した人が横たわっていた。



「イヤァァ~」

私は、叫び声をあげながら震えてまともに歩けない足で、必死にその場から逃げようとしていた。


何なの此処は………
あぁ、そうだ!!これは私の夢よ!

きっと、そうに違いない。

沢山の血だまりに足を取られながら…なんだか夢ではないリアルな感触に戸惑いながら逃げるのに必死だった。