シーソーが揺れてる

「良太のやつ、そのソフトが出たらすぐ買うって言ってたから、それに熱中してる内に親父の説教なんか忘れて元通り元気になるんじゃねえ?」
「だといいんだけど・・・」
直人の言う通り、ほんとにそうなってほしいと春香は切に願った。
「明日は公園くる?」
少し不安気に春香は問う。
「何でそんなこと聞くんだよ」
「だってあんた今忙しいみたいじゃない」
「え?」
どういうわけか直人はびっくりしたように言う。
「今日なんか仕事が昼休みにまでかかっちゃってたみたいで」
「誰がそんなこと言った?」
「片山くんが言ってたわ」
「あー・・・」
あいつそう言ったんだー!直人はやっと春香の言う話の筋を理解した。
「まあ、な」
「仕事とか言って、ほんとはどっかで油売ってたんじゃないの?」
「家の店は油は売ってない。油が欲しいならガソリンスタンドに行け」
「はいはい分かりましたよ」
春香の頬から笑顔がこぼれた。