直人とは団地の側のバス停で分かれることになった。
春香と広美は徒歩で帰ると言う直人を見送ると、バス停のベンチに腰かけてバスを待った。
「杉浦くんっていい人だね」
直人の姿が完全に見えなくなると広美は言った。
「まあ、ねえ」
「一見クールそうに見えるけど、話してみるとおもしろいし優しいし・・・。春ちゃん杉浦くんとつきあったら?」
何となく広美にそう言われるだろうなと春香は予想していた。
「えー私がー?」
「ねえ杉浦くんって彼女居るのかなあ」
「さあ。居ないんじゃない?」
「じゃあ丁度いいじゃない」
「何が丁度いいのよ」
「だからそのままつきあっちゃえばってこと」
「えーそれは・・・」
「もしかして、まだあの先輩のこと忘れられないの?」
「何言ってんのよ。あんな男のことなんかとっくに忘れたわよ」
「だったらいいじゃない。だって春ちゃん、杉浦くんのこと好きなんでしょう?」
「えーっ?」
その時春香の心臓が汗ばんだように暑くなった。
広美の言葉が脳裏にリプレイする。
春香と広美は徒歩で帰ると言う直人を見送ると、バス停のベンチに腰かけてバスを待った。
「杉浦くんっていい人だね」
直人の姿が完全に見えなくなると広美は言った。
「まあ、ねえ」
「一見クールそうに見えるけど、話してみるとおもしろいし優しいし・・・。春ちゃん杉浦くんとつきあったら?」
何となく広美にそう言われるだろうなと春香は予想していた。
「えー私がー?」
「ねえ杉浦くんって彼女居るのかなあ」
「さあ。居ないんじゃない?」
「じゃあ丁度いいじゃない」
「何が丁度いいのよ」
「だからそのままつきあっちゃえばってこと」
「えーそれは・・・」
「もしかして、まだあの先輩のこと忘れられないの?」
「何言ってんのよ。あんな男のことなんかとっくに忘れたわよ」
「だったらいいじゃない。だって春ちゃん、杉浦くんのこと好きなんでしょう?」
「えーっ?」
その時春香の心臓が汗ばんだように暑くなった。
広美の言葉が脳裏にリプレイする。

