『love』じゃなくてloveに近い『like』なんだ。

じゃぁ何故付き合っている?

それはっ…。

…………。

俺は寂しかったんだ。

忘れたかったんだ。

向日葵の様な笑顔を失って、心に大きく空いた穴を埋めようとしていた。

無意識の内にエレナを利用してしまっていた。

エレナを愛そうと日々を重ねてきた。

でも結局俺は和華菜を愛していた。

俺にとって和華菜の存在は大き過ぎたんだ。

忘れることなんて出来ない。

寿から和華菜を取り返そう。

邪の椅子のせいなら、また元の関係に戻れる。

「はぁ…」

明日、目が覚めて隣にエレナが居なかったら、俺は和華菜を取り戻す術を失う。