地下室なんて普段掃除もしないので、階段までホコリの絨毯が出来ていた。

階段の裸電球のスイッチを入れる。

カチッ…………

電気が点かない。

しばらく使っていなかったから、切れてしまった様だ。

仕方なく慎重に一段一段下りて行く。

ズルッ―――――

「っぅわァ!!」

足元が滑り、下まで一気に転がり落ちた。

背中や腰、すねに肘。

なんど転んでも激痛には慣れない。

「ゴホッゴホッ……ってぇ~」

ホコリまみれの体を払い、腰を摩りながら壁のスイッチを押す。

二本の蛍光灯が地下室を照らす。

「よし、探すか………」

子供がおもちゃ箱をあさる様に、ガラクタだらけの地下室をあさる。

あれもこれも、和華菜が残していった物ばかり。

和華菜はもう居ないんだと痛感していると、ホコリまみれのシーツをかぶせられた物を発見した。

それに見覚えは無かった。