俺は和華菜が傍に居てくれるだけで、どんな状況でも幸せを感じる事ができる。 もっと心の底から笑って欲しいと思った俺は、なんとか幾つかのバイトを掛け持ちする事に成功した。 俺も和華菜も朝から晩まで仕事で忙しかったがお陰で生活が安定し、借金も少しずつだが返済出来る様になってきた。 見えなくなっていた結婚も、やっと手に掴めそうになっていた矢先、俺は幸せの崖から突き落とされた。 「別れて下さい」 和華菜は一筋の涙を見せ、俺の前から姿を消した。