「……もう……」

“生きていれば良い事がある”とか“もっといい男なんて腐る程いる”なんてポジティブに考えられない。

私には竜治だけなのだ。

今までも……これからも……。

だけど、もう疲れたの。

このまま目を瞑って、二度と目が覚めなきゃいいのに……。

そう思いながら、目を瞑って深い深い眠りについていた。

意識が浮上した頃には、カーテンの開けられた窓の向こうに満月が見えた。

目を擦りながら、目が覚めてしまったと当たり前な事にガッカリする。

一度寝ても、私の考えは変わらず、起きた時から自殺方法を考えていた。

どこならいいだろうか……。

痛くない方がいいな……。

苦しむ事もしたくない……。

綺麗なまま死にたいな……。

殺の椅子を所有していれば良かったと肩を落とす。

「はぁ~……」