「最初は1の3とあたるよ~。で次が1の5。それ終わったら男子の応援しに行こ!ね、結衣?」

「…あたしも行かないとダメ?」

男子の応援とか正直だるい。


「ダメに決まってんじゃん。矢神君に応援頼まれてたじゃん」


「それ、あたしじゃなくても
大丈夫じゃね?」


あたしより可愛い子いっぱいいるのに。


その子たちのほうに応援してもらったほうが、矢神君も嬉しいんじゃないか?


「あんた、馬鹿?結衣じゃなきゃダメなのよ。ほんと、鈍感ね。でもあたしは、結衣のそういうところが好きだなぁ。」


「? 」


りさは、あたしの頭を撫でた。

あたしは、りさの言っていることがよく分からない。