「あんとき決めればよかったぁ」
「せっかく俺が回してやったのに」

ん?

向こうから矢神くんと高橋がしゃべりながら歩いてきた


「だな~すまん
…おっ!結衣ちゃんたち!」

「おー矢神ー!」

りさはこたえてあたしは
頭をちょっと下げる

目の前にジャージ姿の矢神くんと高橋

矢神くんが黒に赤いラインが入ったジャージで
高橋が青のやつ


なんか…
二人とも似合うなぁ

いやカッコいいとは思ってないよ?!

「お前らバレーは?」

「今練習でめんどくさいから
こうやって外出てきてる」

りさがこたえる

「ダメじゃん
球技大会近いんに」

「矢神優勝したいの?」

「当たり前!
あっ結衣ちゃん!」

「はっはいっ」

「俺、点数めっちゃ入れるけん
応援してな!」

「あっ…うん」

応援?

あたしが?

えーーー
やっぱムリかも!

「やっぱム「じゃ、俺ら試合に戻るわ」

えっ ちょっ待っ


行っちゃた…

応援なんかしたら余計女子に何か言われるのにー!!