「結衣ー
受験票もってきた?」

「うん 」

「急がないと締め切り間近
だから」


ここの高校では 入試で取った
点数を受験票で教えてもらえる
あたしとりさもそれを知りたくて 今日は受験票を持ってきたのだ



「えっと 事務室に行けばいいんだよね?」

「うん 急げー」



「って」

「あっ…ごめん!」

男子のひとりにあたってしまった

その拍子に受験票が床に落ちてしまう


…金髪

ひー!!
ごめんなさぁい

「あっいや 大丈夫?」

「へっ?」

「いやだから 大丈夫なん?」
そう言って金髪の人は受験票を拾おうとする

「はっはい 大丈夫です!」

「これ…」

「これが何か?」

受験票がどうかしたのだろうか
「あ…なんでもない
はい」

あたしは受験票を受け取って
りさのところへ向かった


びっくりした…

あんな髪の色してても
いい人 いるんだ…


てか あの人どこかで見たこと
があるような…