あんときはまだ高橋も可愛かったなぁ~

もう今じゃ…

今までずっと同じクラスだったが、日に日に性格悪い奴に
なっていく

あたしもいつしか高橋に
憎まれ口ばかりたたくように
なった―





「ふ~ん…」

姉に今までの高橋のことを話した


「でも悪い子には見えないんだけどなぁ…」

「お姉ちゃん…わかってない!」
「あたし、中3のとき
市川は女っぽくないけん
絶対彼女にしたくないわ~
って高橋に言われたんだよ?」

「あら~」

「どう思う?最低じゃない?
高橋の彼女なんてこっちから
願い下げだっつーの!!」


あたしは校庭の雑草を引き抜いて言った


「そんな怒ることじゃないじゃ
ない
結衣が女っぽくないだなんて
今更…
誰でもわかるじゃん」

「お姉ちゃん」

あたしは姉を睨みつけた

「ごめん
冗談だって~♪」


「…お姉ちゃんって高橋と少し似てる。悪気全然ないところ」