保健室に行くふりをして
さっきまで姉がいた校庭に
向かう


先生に見つかったら絶対サボりだって怒られる

早く姉をみつけなきゃ


草の茂みや建物のかげに隠れ
ながら姉を捜す


…っと

いた!!

この学校で一番大きな木の下

あいつ…

爆睡してやがる!!


ちょっと、もう

教室の窓からバレないよう
移動して姉を起こす


「お姉ちゃん起きて!」

姉を揺する

どうでもいいけど
服の趣味悪いなぁ
このオレンジのコートとか…

「んっ…」

しばらくして姉は目を覚ました
「ふわぁ…あっおはよ~」

「おはよじゃないし
なんで約束やぶるの?
お姉ちゃんのせいで
みんなに笑われたんだけど…」

「ごめんー
でも…」

「でも…?」

「高橋くん…笑ってくれてた
じゃぁーん!やったね♪」

うちの肩をバンバン叩く


…もう ヤダ