「確かに!!晴輝の次は慶介利用しようと考えてんの!?男子たち可哀相・・」

「加藤さんってこの世で一番悪い女じゃない!?」

「そうかも~!!」

女子達がこっちをみてわざと大きい声で話している。

やっぱこうなるかぁ~。

予想はしてたけど・・やっぱりきつい・・。

「俺が守ってやるから」

「・・・え?」

新道くんの言っていることを理解するのに数秒かかった。

そう聞いても新道くんは答えてくれなかった。

上履きに履き替えるとまた新道くんは手を差し出してきた。

あたしは遠慮がちに手を重ねる。

そして教室までの道のりを歩いていった。

そこでも悲鳴が飛び交う・・。

もう聞きたくない・・・。