千帆side*

 『前みたいに3人で笑いたい。』

 『だから、高村のことも美羽のことも、
  捨てることはできない。』

  
   私の胸によみがえってくるのは
   優しい言葉ばかり。


   こんなの...思い出したくないのに。

  
 「悪いのは私。なのに、どうして私を突き放さないの?私は美羽先輩の敵だよ?」

  一人になると和也先輩に言いたいこと
  が言葉になって出てくるのに。
  
  それなのに。

 
 
 「好きというたった二文字が言えなくて」